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Sammy Watkins=WR Buffalo Bills

Sammy Watkinsは、6-1,211,40yds走4.43。Clemson大出身の22歳。2014年のドラ1(全体4位)で加入したリアル・ワイドアウトです。



カレッジではfreshmanとして数々のスクールレコードを記録(C. J. Spillerが持っていたトータルヤードなど)、APのAll-Americanにも選ばれました。これはHerschel Walker、Marshall Faulk、Adrian Petersonに次いで史上4人目とのことで、どれだけimpactがあったかが分かります。sophomoreでは怪我でスタッツを落としチームメイトのDeAndre Hopkinsの後塵を拝しましたが、juniorでは再び大活躍し、オレンジボウルで16回227ydsという記録を残しました。seniorをスキップしてのNFL入り。

トレードアップでの獲得には、2014年の全体9位指名権の他に、2015年のドラ1と2014年のドラ4も付けましたが、経緯はびるずだいなすてぃさんの記事に詳しいです。同時にStevie JohnsonはSan Franciscoにトレードされ、エースとしての任務が課されました。ちなみに、これが名実共にGMとしてのDoug Whaleyの初仕事でしたが(2013年は未だ名目上はBuddy Nix)、当時のHC Doug Marroneは喜ばなかったそうです。MarroneはQBが欲しかったようで、EJ Manuelはこの時点で見限られていたのでしょうか(元ネタ)。

プレイの特徴としては、ともかく速いです。今年の前半は怪我がちでほとんど活躍しませんでしたが、Bye明けのMiami戦からTyrod Taylorのディープボールの受け手として、ひたすらダウンフィールドにスプリントする姿が目立ち、最近はNFLのweekly fastest playerとして紹介されることも多くなってきました。運動神経が全体的に優れているのか、トップスピードのままボディコントロールを保ってボールを奪い取ります。一方で、プレイコールに問題があるのか、ショートパスをRACでビッグゲインに変えるシーンはあまり見掛けません。短いパスだとRACを考えるのか、しばしば落球する印象があります。アウトパターンから時間を止めるキャッチは安定していますが、ルートランニングにも課題があり、10yds~20ydsのフィールド中央でのパスキャッチが少ないです。Bill BelichickはWatkinsサイドにディフェンダーを集めてゾーンD♯させ、Watkinsを封じることに成功しました。KC戦でも後半ピッタリ消されたように、OBJのような相手守備をdominateするまでのweaponには至っていません。Watkinsを厚めにカバーした際の反動として、他のレシーバーが恩恵を受けて活躍すべきなのですが、Robert WoodsやChris Hogan、Charles Clayが目立ってこないのは、彼らの実力不足とGreg Romanのプレイコール、Tyrod Taylorのパッシング全てに問題があります。来季以降どのように改善されるのか、注目ですね。

6-1ということでサイズ面で有利さはありませんが、ルートランニングを鍛えつつ密集でのタフなキャッチが増えてくれば、文句なしでAndre Reedのような真のエースレシーバーと言うことができるでしょう。加えて、Eric MouldsやLee Evansのディープ能力併せ持つ希有な素材がSammy Watkinsです。怪我がちな傾向を克服して、フランチャイズの歴史に残る偉大な選手になって欲しいですね。

by bufbills | 2016-01-02 00:29 | Widereciever/TE | Comments(2)
Commented by バームクーヘン at 2016-01-05 23:49 x
昨日の試合で見せた姿こそ個人的にワトキンスに期待していた物なんですよ
ディープを狙っていく「むっちり系アイザック・ブルース」路線も悪くはないのですが
やはり様々なポジションにセットして相手守備を翻弄する「スピードとクィックネスを併せ持つアンクァン・ボールディン」的なプレースタイルを目指すのが
本人の体格や資質の面を考慮しても一番良いのではないのかと思います
Commented by bufbills at 2016-01-06 21:58
ボールディンもですが、基本はクリス・カーターやフィッツジェラルドみたいなポゼッションレシーバーで、必要に応じてディープに行ってロングキャッチを見せる、というのがイイですね。10yds付近で圧倒的な安定感を見せてくれれば、ドライブが止まりにくいのでオフェンスが計算できますね。

ウッズはトレーニングキャンプで脚の付け根groinを痛めて以来、そのままずっと我慢してプレイしていたらしいですね。踏ん張りが効かず、セパレーションの動きができなかったワケが分かりました。ホーガンはここ3-4週右手の靱帯を損傷したままプレイしていたとかで、ドロップの多かった理由だそうです。これらの事情を差し引いても、やっぱり物足りないかと。

ハービンの去就は不明ですが、やはり頼れるNo.2の出現が待たれますねぇ。
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