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Jerry Hughes=DE/OLB Buffalo Bills

2013年、Kelvin Sheppard(2011年のドラ3、全体68位、現Miami)とのトレードで加入しました。モトモトはコルツの2010年のドラ1(全体31位)です。「IndyがKelvin Sheppardを欲しがり、ドラフト指名権を渡すつもりがないので、代わりにJerry Hughes」ということだったようです。



TCUことTexas Christian大出身。ということで、ビルズFAN的にはあの悲運の名選手Aaron Schobelの後輩になります。Aaron Schobelは6-3,263,40yds走4.74でしたが、6-2,254,40yds走4.56、ということで一回りサイズが小さくて早いOLBタイプということになります。移籍から2年連続で10サックを記録。最初はパッシング・シチュエーション限定でしたが、エブリダウン・プレイヤーに変貌しました。「どうしてこんな人がトレードされたの?」とIndyフロントの眼力を疑いたくなるほどのパフォーマンスで、昨シーズン終了後にUFAになったときには人気になったようですが、Buffaloに残ることになりました。新契約は5年45ミリオン(サインボーナス7ミリオン、22ミリオン保証)となっていますが、2016年には6ミリオンのオプションボーナスが発生するので、実質的なサインボーナスは13ミリオンと考えたほうが分かりやすいかもしれません。それでもイマドキの契約としてはリーズナブルな気がします。

プレイスタイルですが、基本的にはスピードラッシュ命。特に今年は戦術的に相手の最も遅いタックルとマッチアップすることが多く、特に同地区のMiami戦、NYJ戦、NE戦では左右を問わずにラインナップして、控えのOT相手に当然のパスラッシュを見せました。外をブチ抜くことを基本としていますが、スピンやステップでインサイドを突くこともあり、OTとの駆け引きのできる選手です。数字としてサックが記録されなくても、QBプレッシャーやヒットが多く、パスラッシュそのものの脅威は明らかです。ファンブル・フォースも得意で、常にQBのボールを狙いに行っているように見え、良いときのJerry Hughesはかなり厄介な選手でしょう。ランディフェンスでは、POAに対してはあまり強くないのですが、自分よりサイズの大きなOTと半身で格闘することはできて、タックルは意外にシュアーです。

マイナス面はその性格。かなりのムラッ気で、パスラッシュが届かないと分かると、手を抜いているときがあります。常に全力プレイとは行かないのは才能のある選手に多く見掛けますが、フラストレーションが溜まってくると簡単にパーソナル・ファウルを犯すのもHughesの愛せない特徴で、ラッフィング・ザ・パサー、レイトヒットなどのアンネセサリー・ラフネスの常習犯。集中力が続かずオフサイド、もしばしばです。

今年はRex Ryanのスキームになって昨年とは打って変わってカバレッジに下がるシーンが増えました。NE戦ではGronkowskiをマンツーマンでカバーしたりしていますが、それでもスピードがあるので完全に振り切られるシーンは見掛けません。しかしながら、反動としてサック数は激減で現在3個。Kyle Williamsがシーンズンアウト、Mario Williamsも調子がイマイチということでこれまで受けていた周りからの恩恵もなくなり、Hughesにとってストレスフルな状況が続いていますが、Hughesに望むのは次期チームリーダーに相応しい精神的な成長です。どんな逆境にいても、簡単にキレずに我慢強くプレイする、そういう姿勢をチームメイトに見せ続けてリスペクトを受けることです。Marcell Dareusと共に5年は引っ張って貰わないと困るので、ともかくHughesには早くオトナになって欲しいと思う今日この頃です。

by bufbills | 2015-12-05 01:20 | Defensiveline | Comments(0)
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