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Jay Fiedler、ウォンステッドの(可愛そうな)恋人

2004年09月04日

184: 団@ちょっと一言よろしいかしら?  2000/12/01(Fri) 07:45

昨日発売のTDプロ、後藤完夫氏のマイアミ評。
「フィードラーは強圧に強く、走力も十分」…。
うー、完夫ちゃん、仮にも日本のNFL第一人者がそんなこと言っててどーすんの?
逆でしょ、逆。フィードラーは強圧に弱い。(昔のガーバックほどぢゃ無いけど)。
確かに今のマイアミは強いと言ってもSBに行けるようなチームぢゃないのは分かるけど
せめてもうちょとまともに分析してくれても良さそうなもんだけど…。

完夫ちゃんはINT続出のプレシーズンNO戦や@ミネソタの2ndハーフ、@NYJの4Q以降、
その後の試合振りなど見てないのでしょうか?ゾーンブリッツに弱いフィードラーを助ける
ためにチャン・ゲイリーは毎夜頭を悩ませているっつーのに。

「ゲイリーの戦術」
そもそもゲイリーがマイアミに持ち込んだ戦術は「ワイドオープン攻撃」です。
両WRを縦に走らせてD#をストレッチ、その空いたスペースへランorスクランブル。
WRを縦に走らせるための時間を稼ぐ必要があり、TEはパスルートに出ずブロッカーに使われ
QBのプロテクトを優先。
このシステムではQBはプレッシャーの中でパスを投げる、もしくはロールアウトして
走りながらパスを投げることになります。
当然ゾーンブリッツに対してはOL+TE(+RB)がQBを守って時間を稼ぎ、
薄くなったブリッツの裏へパス。これです。

ところがフィードラーにはこれができない…。
何度やってもパスミスやINTになってしまいます。

185: 団@ちょっと一言よろしいかしら?  2000/12/01(Fri) 07:48

「フィードラーの挫折」
ex.1)
2戦目の@ミネソタ後半、9メンフロントD#に「業を煮やした」ゲイリーは、敢えてラン
によるボールコントロールを捨ててフィードラーにミドルのパスを投げさせました。
ゾーンブリッツの裏、DBの裏にパスを投げることでゾーンブリッツを減らそうと考えました。
ところがミドルでフリーになっているコンラッドやエマニュエルにパスが通らない…。
全てがフィードラーの責任では無いものの、6プレー連続パス失敗は酷すぎでした。
OLのパスプロのまずさを差っ引いても目に余る大失態。
ex.2)
ご存知@NYJの4QおよびOT、開き直った相手のゾーンブリッツD#に対し
ワイドオープンO#で応戦しようとしたところ、またも大失敗(笑)。確かに一度シェパードへの
46yd一発TDは決まったものの、厳しいブリッツD#に対してミドルパスの精度は急降下。
INT3回、パスミス5回で目も当てられず。まさかの大逆転負けを喫しました。
この敗戦でゲイリーはブチ切れ、フィードラーでのWO攻撃を諦めたと言われています。

結局のところ、フィードラーはゾーンブリッツ時にカバーを読むのが遅く、
プレッシャーを受けると守備を読みきれないまま「相手のタイミングで」パスを投げ
込んでしまうという欠点があります。更にプレッシャー下ではパスの精度もかなり落ちます。
一方プレッシャーの無い場面ではパスの精度もなかなかのもので際どいパスも成功させています。

186: 団@ちょっと一言よろしいかしら?  2000/12/01(Fri) 07:55

「ゲイリーの苦悩」
プレシーズンで怪我から復帰後、毎試合INTを繰り返すフィードラーを使って、ヒゲの望む
ボールコントロールO#を成功させるために、ゲイリーは戦術を少しずつ変更していきました。
ゾーンBの増える4Qにはパスを使わずラン一辺倒。当然O#は進みませんが、それでもボール
コントロールに執着。バランスアタックなど無視(笑)。(そのため3rdダウンロングの
シチュエーションが増え、3rdDコンバージョンの成績が悪化。)
それでも尚且つセーフティ・ファースト。
ワイドオープン攻撃は相手のD#を読みきった場合のみ使用(それもギャツデン、マーティンに
比べてマークのきつくないシェパードを中心に使う)。
攻撃の鍵を握るのはサーマンへのスクリーンで、
プレッシャーが少ないと思われる場面にはギャツデンのポスト。
FB、スロットへのパスはあまり使わない。後はD#が守りきる…。
とにかく相手の弱点を見つけ、そこを攻めることだけに重点をおいています。

更にサーマンへのスクリーンが読まれていた@NYJ戦でワイドオープンを使って失敗した後は、
ゲイリー自身の戦術を完全に捨て、「ランとショートパス中心に、よりトリッキーな戦術を
乱発しつつ、相手の弱点を重点的に攻めるO#(笑)」へと移行。

サーマンのスクリーンが読まれるなら、と今度はラマーへのパスを多投し始め、
DET戦以降は完全にRBがメインターゲットに。
O#が駄目ならSTのトリックプレーで勝機を掴み(GB、DET戦)、
シェパードのリバース・ランも織り交ぜながら(DET、SD戦)、
たまには気分を変えてスロットのOJへ(SD戦)。
フィードラーが倒れ、ラマーがマークされると今度はTEへパス多投(NYJ戦)。
これが失敗するとお次はJJJとデンソンへ(NYJ、INDY戦)
更に今までディープに使っていたシェパードへのショートパス(INDY戦)…。

187: 団@ちょっと一言よろれいひ~  2000/12/01(Fri) 07:58

毎週のように相手チームの予想していない選手にショートパスを投げ、考えられる奇策を
全て使い、何とかO#を進めている感じです。
ワイドアウトへのミドル(ロング)パスはゾーンブリッツの使いにくい状況、試合前半の
自陣1stダウン等でしか使わなくなりました。(相手DBに問題がある場合は別)
このためD#をストレッチ出来ず、ランどころかQBスクランブルまで減っています。

これらの戦術はゲイリーのフィロソフィーとは懸け離れている上、所詮付け焼刃、
小手先の目くらましプレーにすぎないため全く安定していません。
初めて使った時には成功しても、2回目からはもう相手に読まれ、
易々と止められてしまいます。プレスの少ない前半にリードできても4Qに入ると進まなくなり、
マイアミ守備陣に過度の負担を掛けています。
逆に相手にリードされて4Qに入った場合は、相手側がプリベントD#を敷いてくるので
プレッシャーが減り、O#が進みやすくなるという妙な逆転現象も…。

まー、こんな状況で勝ちつづけているっつーのもスゴイ話です(笑)。
こんなヘナチョコQBどもにゲイリーはほとほと嫌気がさしているとのこと。
来年T・グリーンでも獲得しない限り、アラバマに行くだろうと予想されています。

結局こういった問題もフィードラーのパスの精度が上がれば解決することです。
ヒュアードと違い、プレッシャーの無い状況ではまともなロングパスも決められる
のですから、早いとこ「瞬時に冷静な判断の出来るQB」になってもらいたいものです。
ただゲイリーはフィードラーの才能に見切りをつけている模様。
私もその意見には「激しく同意」。

結論:フィードラーは強圧に弱く、ゲイリーは疲れきっている…。

188: 団座万  2000/12/01(Fri) 07:59

**なおここで紹介したゲイリーの裏情報は、ライバルズ・コム、ドルフィン・ダイジェストに
出没していた「KB78」氏からのものです。
彼は(以前にもちょこっと紹介したことがありますが)ドルフィンズのゲイリー付きの
トラックマン(?)らしく、シーズンオフから面白い情報を提供してくれていました。
彼は、ゲイリーと共に食事をしながらフィードラーについての愚痴を聞かされるという
極めて特異な環境にいて(本当かどうかは定かではないですが)、一般のファンでは
知りえない貴重な情報や見解を書き込んでくれていました。
ところがあまりにもゲイリーやマイク・シュラを賞賛し、フィードラーを批判するため、
ドル・ダイ内のフィードラー信者と対立(笑)。
アホくさい喧嘩の末、ついにドル・ダイからの撤退を宣言。
サンクス・ギビング・デーを最後に引きこもってしまいました(爆)。
いやー、日本もアメリカも変わらないですね。

しかも何故か今日行ったら復活している!!(爆)

196: 団座万  2000/12/02(Sat) 10:26

私、昨日ゲイリーを賞賛するよーなことばかり書いてましたが、
本音でいうとゲイリーのスタイルは嫌いです。

ピッツ時代の印象と言えば「スラッシュ」とパワーランくらいのもので、
どちらかというとついD#に目が行ってたんですけど、
結局この人「相手の弱点を突くこと」しか考えてないんじゃないの?と思うのですが…。
確かに実力の劣る選手を使ってそれなりの成績を残していることは賞賛に値しますが、
もう少し、ある種の「勝ちパターン」のようなものを作ってもらいたいんですよね。
それもランアンドシュートのような安定しないものではなく、ウエストコーストのような
ボールコントロールのできるものを。

まあ人材にもよるとは思いますが、人材不足にも関わらず妙な奇策で勝ちつづけられると
ドラフトの指名順位も落ちますし、最終的には今年のダラスのように低迷してしまうのでは?
例え一勝十五敗に終わっても、一年目のJJカウボーイズや今年のサンフランのように
それが次に繋がる敗戦なら良いと思います。

よーするに今年のマイアミには負け続けて貰いたかったんですよね(笑)。
で来年ドラフトでいいQBを獲る、と。でも今の成績だとそれも無理っぽいです。
かといってトレードでグリーンやB・ジョンソン獲得というのもなあ…。
やっぱりフルーティですかね?それともクビになったライアン・リーフでしょうか(笑)。
by bufbills | 2005-01-03 05:40 | Tribute to DanTheMan | Comments(1)
Commented by bufbills at 2005-01-03 05:40
この記事へのコメント
>よーするに今年のマイアミには負け続けて貰いたかったんですよね(笑)。
真のファソでないと言えないセリフです。
そして、
マイアミが負け続けるシーズンがとうとうやってきたようです。

Posted by bufbills at 2004年10月04日 21:12
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