キャップヒット演習8「ペイカット」

契約のやり直しの一種なのですが、こちらはもっと単純です。ベースサラリーを、無償で減らす方法です。

【例題8】バッファローのTEジェイ・リーマスマ選手は、2000年に4年12ミリオン、サインボーナス4ミリオンの契約を結びました。契約最終年の2003年には3.5ミリオンのベースサラリーを得ることになっていましたが、トム・ドアホーGMは、「リーマスマに3.5ミリオンなんて高過ぎ。俺が結んだ契約じゃないし、2.5ミリオンのペイカットを呑まなければ解雇する」とリーマスマを脅しました。リーマスマは男気を見せてコレを拒否、綺麗に解雇されてUFA(無制限フリーエージェント)となりました。

<旧契約は>
2000年 BS0.5M SB1.0M CapHit1.5M 実際に受け取る額4.5M
2001年 BS1.5M SB1.0M CapHit2.5M 実際に受け取る額1.5M
2002年 BS2.5M SB1.0M CapHit3.5M 実際に受け取る額2.5M
2003年 BS3.5M SB1.0M CapHit4.5M 実際に受け取る額3.5M

<ペイカットの場合は>
2003年 BS1.0M SB1.0M CapHit2.0M 実際に受け取る額1.0M

ペイカットの場合、本来貰うはずだった2.5ミリオンは完全に戻ってきません。なので、選手にとっては最もツライことで、これを受け入れるケースは非常に少ないです。ただし、ヴェテランで、チームに愛着があったりすると、チームに残るためにペイカットを受け入れることがあります。

このケースの場合、結局解雇しましたので、サインボーナスを4分割した1ミリオンがデッドマネーになっています。

高給のベースサラリーがキャップヒットする選手は、いったん解雇して安く(ヴェテランミニマムなどで)再契約、ということもあります。2005年にはニック・セイバンHC率いるマイアミが、(トレードで獲得前の)サンディエゴ時代の高額契約を持つWRデヴィッド・ボストンをいったん解雇し、安く再契約している事例があります。しかし、こういう傾向があるのは、強いチームや、サンフランシスコやマイアミなど、選手からの人気がある名門チームに目立つように思います。
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by bufbills | 2005-06-06 16:46 | Salary Cap | Comments(0)
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