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Defined Gross RevenuesとLocal Revenue=サラリーキャップのキモ

で、NFLの収入には2種類あり、このうち「Defined Gross Revenues」(略してDGR)と呼ばれるほうがサラリーキャップの対象であり、全チームで分割されます。一方で、通常「Local Revenue」と呼ばれるほうは、各チーム単位での収入であり、こちらはチーム毎にバラツキがあります。Buffaloは140ミリオンほどの歳入で、Dallasは250ミリオンほどの歳入と言われますが、この110ミリオンの差はLocal Revenueの差だと言えます。詳しくはCBAのARTICLE XXIVを参照してください。

ところで、DGRに含まれるのは、おおまかに言って、

gate receipts 通常のチケット
the right to broadcast ラジオやテレビの放映権

です。一方で、Local Revenue(non-DGRまたはexcluded DGR)に含まれるのは、

magazine advertising 広告収入
local sponsorship 地域ごとのスポンサー
stadium clubs クラブシート?
luxury box(suites) 豪華な座席
sales of programs and novelties プログラムやグッズの売上
naming rights スタジアムの命名権
parking and concession sales 駐車場代やスタジアム内でのお店の売り上げ

などになるようです。どうも、「DGR」の定義を巡っては何度か改訂があったようで、その度にDGRの対象になるものが変化しており、事情が錯綜しています。巨大なマーケットを持っているチームはDGRが少ないほど儲かりますし、逆に小さなマーケットを持っているチームがDGRが大きいほど助かります。そこで、DGRの定義がオウナー間での問題になります。

一方、このDGRのうち、60-65%ほどを32チームで割ったものが、1チームあたりの選手総額になります。この比率が多ければ多いほど、選手は多くのサラリーを貰える機会が増えますので、この比率を巡ってオウナーと選手組合の対立があります。

そんなこんなで、「サラリーキャップの中核は、Revenue-SharingされるDGRの定義と%にある」ということができるでしょう。
by bufbills | 2005-05-27 02:23 | Salary Cap | Comments(0)
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