2005 WEEK2 Buffalo@Tampa Bay

今週のプレスカンファレンスでJon Grudenが「Buffaloのディフェンスは強い。オーソドックスではないが」と語ったそうです。Buffaloのディフェンスがゾーンブリッツを仕掛けたり、DEをDTの位置にセットしたり、DBブリッツがしょっちゅう入ったりと、結構めまぐるしいことをやってくることを表現したわけですが、裏を返すと「ウチのディフェンスは強い。オーソドックスにね」という自負があるように感じます。

Tampa BayはTony Dungyの就任以来DCにMonte Kiffinを抱え、カヴァー2を基本として構築してきました。基本的には2人のSafetyが2ディープで守り、LBは軽量スピードタイプのカヴァーマンを揃えて、パスD♯を重視するというフィロソフィーです。ブリッツは少なく、WCOなどショートパスを中心とするオフェンスに対して効果的で、一方でランニングゲームを中心とするチームとの相性が悪いとされます。例えばNew Orleans SaintsがDeuce McAllisterのランを使って2連勝したシーズンが記憶に残っています。

ということで、これは自分に言い聞かせるように書いているのですが、今回のBuffaloオフェンスの使命は「ランを出すこと」になると思います。どんなフォーメーションを使うかは関係ありません。FBを入れても3WRでも良いから相性の良い方でフロント7相手にランを出すことが必要です。WEEK1では早速Minnesotaがランを出せずに負けていますし、J.P. Losmanにとって初のRoadでの先発ということも考え併せると、ランニングゲームを中心に据えることはPriorityになると思います。しかし、これをTheoryだと考えて、アタリマエのプレイを繰り返すと「ディフェンスが読みやすいオフェンス」となり、一気に手詰まってしまいます。ただ、Mike MularkeyもTom Clementsもそのあたりのことは分かっているでしょう。パワーランを中心に、リバースやフリーフリッカーなどの奇襲を絡めてなるべく的を絞らせないように工夫するハズです。DLに自信のあるTampa Bayはおそらく序盤にはブリッツを多用せずRead and Reactで様子を見てくるでしょうから、やはりフロント7相手にWillis McGaheeのランを出すこと生命線となるような気がします。

RE Simeon RiceとLT Mike Gandyのマッチアップは圧倒的にMike Gandyが不利です。開幕戦は無難にこなしたというMike Gandyですが、今度は敵地ですし相手が悪すぎます。ここはシンプルに軽量のSimeon Riceになんとか絡んで貰うことを仕事とします。続いてChris HovanとAnthony McFarlandのインサイドですが、どちらかと言えばAnthony McFarlandが2ギャップ中心のランスタッファーで、Warren Sappの代わりにUTの位置に入るHovanのほうがペネトレイターです。開幕戦での記事を読む限りではLG Bennie AndersonならAnthony McFarlandとなんとか戦えるのではないかと思います。クイックネスでギャップを割られることがあっても、パワーで押し負け続けることはないでしょう。機動力のあるC Trey Teagueを2列目に送り込むために、RGに入るChris VillarrialかRaymond Duke Prestonに頑張って貰わなければなりません。Chris Villarrialは怪我の治り具合が不明ですが、Houston戦の後半に出て遜色のない働きを見せたというRaymond Duke Prestonに引き続き期待が掛かります。ただ、Houstonのアスレティック能力に欠けるDLに比べると、復活気味のChris Hovanはかなりの難敵です。ここは隣のMike Williamsと綿密なコミュニケーションを取って、ギャップを割られないようにする必要があります。私が最も期待しているのは、Greg SpiresとマッチアップするMike Williamsです。Buffaloが勝つためには、Big Mikeがキャップヒット9ミリオンのコストに見合う活躍をすることがどうしても必要です。

つまり、Willis McGaheeのランを左右に繰り出すことは間違いないですが、勝負所では右のオフタックルになると思います。Tampa Bayのディフェンスはシステムの理解度や訓練度においてHoustonとかなりの開きがあり、「曲がっても折れない」という意思統一が浸透しています。12プレイかけて70yds進まれてもTDは獲らせないディフェンスです。ランは大きなロングゲインは期待できず、代わりに3-5ydsをコンスタントに積み重ねることが必要になります。つまりコレはオフェンスとディフェンスの我慢比べです。ランを2回やって最低でも「3rd and 4」を作ることが肝腎です。3rd&ロングを作って長いパスが必要になってしまうと、J.P. LosmanがINTされるのは時間の問題です。OLのいっそうの頑張りが期待されます。

続いてパスオフェンスですが、7歩のドロップバックやショットガンだとTampa Bay得意の4メンラッシュに手こずらされると思います。BuffaloのOLはクイックネスが課題で、そもそもパスプロ用に掻き集めたOLではありません。「パスしかない」という状況を作ることは、即、悲劇への序章となります。Lee EvansとEric Mouldsは2人ともダブルカヴァーされるでしょう。ここでフィールドの真ん中やシームルートを縦に行けるスピード派のTEやスロットレシーヴァーがいないのは非常に残念です。一発を狙うとすれば、フィールド中央付近からにすべきです。レッドゾーンに入れば奥行きが無くなり、Daunte Culpepperのようにゾーンの網に掛かってINTされる可能性が増します。ランがダメなら無理をせずFGで良いと割り切りましょう。

このゲームで試されるのは、真の意味でのJ.P. Losmanの指揮能力です。Tampa Bayのような洗練されたディフェンスに打ち勝つには、洗練された或る程度システマティックなオフェンスが必要です。Kurt Warnerが指揮したリズミックな全盛期のRams、Peyton Manningが淀みなく進めるIndy、Donovan McNabbやBrett FavreなどQBにクイックネスのあるWCOなどがその好例です。J.P. LosmanがMike Mularkeyのオフェンスをどれだけ理解しているか、またチームメイトをどれだけ理解しているか、チームメイトとコミュニケーションが取れてなおかつ呼吸が合うかなど、判断力の速さとプレイの正確性とコンビネーションの的確さが求められます。私はまだJ.P. Losmanのプレイを見ていませんが、Daunte Culpepperが地元でさえ苦労したTampa Bayのディフェンスを、敵地で簡単に攻略できるとはとても思えません。普通に何も考えずにプレイしたら、Derrick Brooksに1個、Ronde Barberに1個、Dexter Jacksonに1個くらいは覚悟しなければならないと思います。

ディンフェスに関しては何も心配していません。開幕戦、Cadillac Williamsも最後の71ydsを除けばそれほどコンスタントには走れていませんでしたし、Brian GrieseはアップダウンのあるQBです。Andre JohnsonやChad JohnsonをこなしてきたNate ClementsならJoey Gallowayも可能なハズで、Michael Claytonはどちらかと言えばポゼッションタイプですから、Terrance McGeeがロングゲインをされて破綻する、ということはないと思います。OLとDLのマッチアップでも大きな脅威はないでしょう。TOがなければ、取られても10点程度に抑えるのではないかと思います。

ということで、今回はBuffaloのオフェンスとTampa Bayのディフェンスの我慢比べがテーマになります。TDを欲張らずにFGを積み重ねること、ランを多用して時間を消費すること、ディフェンスやスペシャルチームが良いフィールドポジションを用意すること、そしてどこかでTDを1つ取ること、これらのことができれば勝利が見えてきます。

「J.P. LosmanがINTを3個喰らわないで勝つ」ゲームプランが必要です。つまり、INT2個までなら勝たなければなりませんし、勝つ可能性があると思います。それができなければ、残念ながらMike Mularkey以下コーチ陣の能力を疑います。開幕戦を聴いて、昨年終盤と同じ安定感の戦い方ができるはずだと思います。両チームターンオーヴァーが2回くらいずつあって多少点が入るとして、20-17での勝利を期待します。
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by bufbills | 2005-09-16 20:43 | Bills | Comments(15)
Commented by bufbills at 2005-09-17 22:29
Michael ClaytonはDerrick Brooksを継ぐ次代のチームリーダーの器だと評価されているようです。練習熱心で周囲からのリスペクトを受けるタイプ。LSU次代のHC Nick Sabanのお墨付きだとか。

http://www.sptimes.com/2005/09/16/Bucs/In_Clayton__Brooks_se.shtml
Commented by SLEEP at 2005-09-18 22:20 x
Michael ClaytonはLSUのころからクレバーな良いWRだなあと思ってました。ちょっと地味でしたけどね。

TBのD#もさすがにDungy時代より落ちている印象がありますね。それでもこれだけ維持するのは立派としか言いようがありません。とにかくあの頃が凄すぎたんでしょう。99年のNFCチャンピオンシップなんかワーナーブラザーズをもってして1TDです。今思えばあの頃NFCはSTLとTB(とMIN?)を中心に回ってたんですねえ・・・
Commented by bufbills at 2005-09-18 22:40
オフェンシヴ・アシスタント・コーチのJay GrudenがDUIでタイーホ!!! 一瞬Jonのことかと思ってビクーリしましたが、どうやらJonの兄貴だとか(ヽ゚ω゚)ノ 先週Torrie Coxが捕まったばかりだったのでなんだかなぅという感じですね。
http://sports.tbo.com/sports/MGBB8RK6PDE.html

Tampa BayとPhiladelphiaはシステムがしっかりしているので、ドラフト下位でも必要な素材を見つけることができますよね。それがこれだけ維持できている要因でしょう。Tony DungyはIndyも同じコトをやっています。コレは凄いことだと思います。
Commented by bufbills at 2005-09-19 02:44
完全な守り合いで点の入る気配なし。J.P. Losmanは2回ほどPICKされかかった模様。
Commented by bufbills at 2005-09-19 02:54
Terrance McGeeがINTし掛かる。全く動きがありません(笑)
Commented by bufbills at 2005-09-19 02:59
エンドゾーンからショットガンをやってSafetyを献上。

コレはコーチ陣のミスでは?
Commented by bufbills at 2005-09-19 03:03
BuffaloがSafetyを喰らったのはJerry Ostroskiが押し込まれたJermaine Haley以来だとか。

覚えています。
Commented by bufbills at 2005-09-19 03:11
モメンタムが変わってTDを喰らいました。ハァ。
Commented by bufbills at 2005-09-19 03:20
40ydsのFGを1本返して3-9です。Rian Lindell良く決めた(笑)
Commented by bufbills at 2005-09-19 04:06
Claytonへの34ydsが鍵になって3-16。負け気配濃厚です。
Commented by bufbills at 2005-09-19 04:38
INTがないのが不思議ですが、惨敗ですね。寝ます。
Commented by bufbills at 2005-09-20 13:56
Inactivesは

Tim Euhus, Lauvale Sape, George Wilson, Roscoe Parrish, Justin Geisinger, Jim Leonhard, Lionel Gates

の7人でした。
Commented by bufbills at 2005-09-20 15:03
8メンないし9メンフロントに近いカタチでWillis McGaheeのランを潰され、J.P. Losmanが1on1のWRにパスを通せなかったようです。最初にINTされ掛かって畏縮したとか。裏を返せば、INTが怖くて勝負に行かず、若いのにコンサヴァになったということですね。
Commented by bufbills at 2005-09-20 15:28
ただしMike Mularkeyは「OLだけの問題じゃない。プレイによってはホールがあった。Willis McGaheeはどうして突っ込まないのか。横にずれるスペースなんてないんだ。判断が悪い」とコメントしています。

第1Q終盤にLondon Fletcherが右のハムストリングを痛めて、Angelo Crowellが登場。「LBコーチのDon Blackmonの指導が良いから、結構いいプレイをしていたと思う」とLondon Fletcherがフォローしています。

Mike Williamsは人に乗られて左脚を痛めた模様。
Commented by bufbills at 2005-09-30 04:27
3WR体型の時でもTampa Bayは4-3で、DLの後ろに3人のLBを集めていたようです。さらに、通常はフロント7+CB(大抵Ronde Barber)という8メンフロントが効果的だった模様。

Safetyのときは、オフェンスから見て右から2枚のブリッツが入り、交わせないのは当然でした。そもそもあのシチュエーションでショットガンをやるほうがオカシイです。

キャデラックに走られましたが、どうもオフェンスから見て左サイドを主にやられた模様。Aaron SchobelとRon Edwardsなのですが、正面の押し合いはまだマシなのですが、トラップブロック的に横から押されると為す術なかった模様。これは何処からブロックされるのか、というプレイ判断の悪さも影響しているように思います。やはりPat Williamsが抜けた穴は大きいですね。
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