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2016 Week17 @NYJ

Ownerの意向でRex Ryanが解雇され(Oakland戦が引き金になったようです)、OC Anthony Lynnが暫定HCに昇格しました。敵地での消化試合だったとはいえ、無気力に戦って10-30で敗れました。



見どころはTyrod Taylorの代わりに出てきたQBの2人だけだったのですが、EJ Manuelはレシーバーを探せず、投げるべきタイミングで投げれず、投げ捨てもできずにサックされていました。10yds前後のWRへのパスは投げ込むように決めていましたが、セイフティ・バルブのRBに投げてはゲインできず、長いのはコントロール不良と、いいたころはありませんでした。Cardale Jonesもラッキーで長いのをJustin Hunterに通しましたが、インテンショナルを取られるなど、NFLで先発する準備は整っていないようです。そもそも育成のノウハウを持たないチームなのに、こんな荒削りな素材型をドラフトして何になるのでしょうか? 「ドラ3は無駄遣いだったか」と溜め息が漏れました。Mike Gillesleeは良いランも見せていましたがラッシングレーンが開かず、ブロッカーを付けたオフタックルのランはNYJに読まれていた印象です。レシーバー陣は当然のように活躍できず。

ディフェンスはまたもや100ydsラッシュを許しました。オフタックルを止められないのは相変わらずのままで、Preston BrownやZach Brownのタックル数も二桁に伸びているので、2人が意図的にOLに拾われたわけでもなく、構造的な欠陥があったと思われます。Jerry Hughesにせよ、Lorenzo Alexanderにせよ、OTやTEとマッチアップしながら2ギャップを守るCornelius Bennettのような強さはありません。もちろん、本来なら3テックと5テックのDLがなんとかしなければならないのですが、昨年優勝したときのDenverのようなDLの強さはありません。優秀なEdge Rusherがいるからこそ、これを活かすために優秀なインテリアラインマンが必要になるのですが、Rex Ryanのスキーム云々を語る前に、端的に人材不足だったと思います。

7勝9敗で、ドラフトは全体10位。課題は山積みです。負けることだけでなく、精神的に幼い選手が多いこと、主力選手に怪我が多いことも淘汰しなければならない文化です。HCは現時点ではTom CoughlinかAnthony Lynnの可能性が高そうですが、Tom Coughlinが来るのならDoug Whaleyは用済みかと思います。QBはTyrod TaylorがAnswerだとは思いませんが、チームはトレードの材料にはするでしょう。Stephon Gilmoreの去就は気になりますが、ギルモアにしてみればこのチームに留まる理由はないと思います。

Rex Ryanの解雇をGM Doug Whaleyは知らなかったそうです。Rex Ryan採用のときはHC探しのプロセスの一部にいただけで、Doug Marroneのときもアシスタントだったので、今回が自分にとっては初めてのHC探しだとか。こういう開き直りができる人は、責任者には向かないと思います。早めの退陣をよろしくお願いします。
by bufbills | 2017-01-03 17:47 | Bills | Comments(4)
Commented by Liger at 2017-01-05 10:22 x

遅れ馳せながら、明けましておめでとうございます。
暫定HCには過酷な状況での最終週でしたが、為す術もなくアッサリやられてシーズン終了というのは、本当に鬱憤が堪りますよね。
ウチは棚ボタ式に他力本願でプレイオフに生き残ることだけは出来たものの、大事な最終決戦で、他チームファンやブロガーの皆さんからもご声援戴いたにも拘らず、またしてもGBに降ることと相成り、当にSOL(same old lions)に腸が捩れる様な思いでして、ヤケ酒三昧の正月でした。B国的には、びるずだいなすてぃサンも復活されるご様子ではありますが、私生活やお仕事の都合でB国の支援体制がどのような形になるにせよ、bufbillsさんにとっても是非とも本年が公私ともに充実した一年となることをば祈念申し上げます。
Commented by バームクーヘン at 2017-01-06 22:38 x
>こういう開き直りができる人は、

イイんじゃないですかねぇ最後?のチャンスだと思えば
GMなんてそれこそ選手やコーチ以上に勝てば官軍の世界ですから
SFを追い出されたトレント・バークなんか今でこそチーム低迷を招いた戦犯扱いですけど4年前はスーパー出場の功労者だと持て囃されていましたよ
ウチに居たトム・ドノホーやあのマット・ミレンも就任当初は歓迎ムード一色でしたし
一方でOAKのレジー・マッケンジーやCARのデイヴ・ゲトルマンみたいにファン関係者の期待度が低い中で結果を出した人もいる訳ですから
もう暫く様子を見ても良いのではないでしょうか
Commented by bufbills at 2017-01-09 01:37
>Liger様
もろもろありがとうございます。

プレイオフ残念でしたね。ディフェンスはDLのパスラッシュが光り、良くやっていたと思いますが、オフェンスのスキルポジションに問題があったと思います。スタッフォードはそれなりでしたが、RBはなんとかならなかったのか。また、キャッチミスが多くペナルティまでやらかすWR陣に足を引っ張られましたね。クリティカルなキャッチを連発するSeattleのWR陣とコントラストが激しかったですが、あの流れを打開できるのはイーブロンくらいで、彼の使い方と成長次第だったのではないかと思いました。
Commented by bufbills at 2017-01-09 01:52
>バームクーヘン様
Doug Whaleyはやっていることが中途半端なんだと思います。びるずだいなすてぃさんが詳しい記事を書かれていましたが、誰とも衝突しようとしていないですよね。誰かと衝突すると追い出されるので、誰とも衝突しない。つまり、自分のために仕事を続けているのであって、チームを強くするためではないです。本当にチームを強くすることを望んで組織批判した人間は、選手も含めて次々と追い出されています。Ruben Brown然り、Eric Moulds然り。Aaron Shobelが引退に追い込まれたのも忘れてはいません。

Jairus Birdの代わりにAaron Williamsと長期契約とか、Jason Petersを売ってドラフトでEric Woodを獲得して長期契約とか、理解不可能な人事が多すぎました。もっと古いところでは、John Finaみたいな二流のLTに一流の契約を与えたり、「チームリーダー」としてのプラス査定というという名目の本質は「組織の批判をしないイエスマン」に対する優遇措置なわけです。

おそらくかなりの権限を委任したTom Donahoeで大きく失敗したために、権力分散型の文化が色濃くなったのだと思いますが、誰も責任を取らないし取れない、という無責任体質がますます顕在化しただけなのだと思います。

機能不全のくだらない組織と戦う勇気と知恵のある断固とした人間が欲しいのです。Doug Whaleyがその資質を欠いているのは明らかに思えてしまいます。私もDoug Whaleyが嫌いではないのですが、心の弱さに不安を感じてしまうのでした。
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