Lorenzo Alexander=OLB Buffalo Bills

Lorenzo Alexanderは33歳。6-1,245,スペシャルチーマーとして名を馳せたことがある、NFL10年目のヴェテランですが、こちらの記事によると、ともかく異色の経歴です。なにせcollegeのCaliforniaでは、6-1,300パウンド以上のDTでした。



NFLでは3-4巡が期待されたものの、最初はCarolinaにundraftedで加入しました。Baltimoreを経由して、Washingtonで7年間を過ごします。さらにArizonaとOaklandを経由して今年2016年にBuffalo入りを果たしたわけですが、2007年のWashingtonでは、スペシャルチームと控えのDTやDEの他に、FBやOGやTEでもプレイしています。ついたニックネームがOne Man Gang。OLBに移ったのはMike ShanahanがHCになり4-3から3-4にディフェンスのシステムが変わった2010年。Ryan Kerriganの控えでした。2012年にはILBに移り、あのLondon FletcherやPerry Rileyの控えになり、さらにスペシャルチーム枠でプロボウルに選ばれています。3年9.5ミリオンでArizonaに移籍するものの、Week3にリスフラン靱帯を痛めてIR入り、その後はパッとしなかったようです。しかし、苦労人の経歴から産み出されたのは、ハードワークの習慣と謙虚な性格でした。

私はこの記事を読むまでは「Lorenzo Alexanderの今年の活躍はたまたまで、7つのサックのほとんどがプレイコールや周囲のお膳立てによるもので、本人は多少レイトブリッツでAギャップを突くのが上手いくらいだ」と説明するつもりだったのですが、認識をかなり改めました。Lorenzo Alexanderはそもそもフロント7のすべてのポジションを経験しており、そのポジションで要求されるプレイを理解している希有なプレイヤーなのです。

以下、かなり意訳ですが(爆)、「ロンドン・フレッチャーからは、オフェンスのすべてを止めることはできないから、シャットダウンするものをいくつか選ばなきゃならない、ってことを学んだ。スロウダウンして我慢することにも価値があるってこと、MLBをプレイするってことは、まさにヴィジョンを持つことなんだって。それから、NFL240試合連続出場のロンドンから、身体のケアについても教わったよ。OLBをプレイし始めたときが285パウンドくらいで、体脂肪率が23%くらい。それを最終的には体脂肪率12%の244パウンドまで絞った。タックルのコツは、ボールキャリアーにスペースを与えないことさ」と言ってのけるLorenzo Alexanderは、実はManny Lawson以上のMr.Versatilityなんじゃないかと思えてきます。少なくとも、確実なwork ethicで毎プレイ全力で基本に忠実にプレイし、LBに求められる身体の強さとスピードを努力で身につけたのだということは分かります。ひょっとしたら、伝説的なマルチポジションのLB Karl Mecklenburgのような活躍も可能な選手なのではないかと。

こちらはファンサイトに出ていたWeek5とWeek5までの選手評価の一覧ですが、案の定、ディフェンスシステム全体への貢献度が低いと思われてLorenzo Alexanderの評価はたいしたことがありません。Week5までに7サックしているにもかかわらず、pass rushの数値は「-0.4」です。しかしそれは「Jerry Hughesと比べたらhurryなどの数でconstantにQBにプレッシャーを与えているとは言えない」という相対的な比較に基づくものであって、一選手に対する評価として妥当なのかどうか、疑問に思いたくなります。

ビッグプレイを平凡なプレイの延長に見せてしまう、相手チームからマークされにくいLorenzo Alexanderは、Leodis McKelvinやBacarri RamboのいないBuffaloディフェンスにおいて、最大のX factorなのではないかと、今後の活躍を期待して見守りたいと思います。

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by bufbills | 2016-10-15 21:46 | Linebacker | Comments(4)
Commented by Liger at 2016-10-15 22:53 x
経歴も独特ですが、顔付がなんとな~くマイクシングレタリーっぽいので性格も頑固で激情的そうな気がします(笑)
Commented by bufbills at 2016-10-16 06:52
サムライ・シングレタリーですか。なるほどライアン家にますます縁があるのですかね。

人格者のようなのでロッカールームでも負けることに慣れてしまったチームの空気を変える存在になって欲しいですね(ヽ゜ω゜)ノ
Commented by ye13 at 2016-10-17 23:15 x
お忙しい中お疲れ様です。私もアレクサンダーについては全く同じ印象で、決して能力が優れている訳ではなく、最後まで諦めずにプレーした結果、逃げてきたQBを捕まえるサックが多い印象でしたし、実際にQBハリー等の数字もヒューズの方が圧倒的に多い。でもこれだけサックを量産するにはそういう経歴があったんですね。確かにDT、ILBまでやったことあれば、サインの意図をきちんと理解していれば自分がフリーになりやすい状況やどこからQBが逃げてくるか等、所謂「勝負どころ」は良くわかっているはずですね。もうすぐドラ1のシャック・ローソンが戻ってきますが、上手く併用してあげて欲しいです。応援していきたいと思います。
Commented by bufbills at 2016-10-18 00:12
>ye13様
SF戦のサックは才能を感じました。フットボールは絶対的なスピードがなくても、的確なmovementができればプレイメイカーになれるという見本のように思います。

Shaq Lawsonとは上手くrotationして、怪我をせずにこのまま行って欲しいですね。
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