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Corey Graham=SS/FS/CB Buffalo Bills

Corey Grahamは、6-0,196。New Hampshire大というあまり有名でないカレッジの出身で、NFL9年目の30歳。Billsの現有戦力では数少ない、スーパーボウルリング・ホルダーの1人です。



モトモトはCBとしてChicagoが2007年のドラ5(全体168位)で指名しました。5年間をChicagoで過ごした後、2012年にBaltimoreに移籍。プレイオフのディヴィジョナル・ラウンドで、圧倒的有利と思われたPeyton Manning率いるDenverと対戦し2INTを記録。1つ目は14-7とリードするpick6、2つ目は2nd OTでの決勝FGにつながる価値あるものでした(ダイジェスト)。そのままSan Franciscoとのハーボウルに勝利しています。

Buffaloには2014年に4年16ミリオン(サインボーナス4ミリオン)で加入。契約を見てもリーズナブルで問題ありません。2014年はStephon Gilmoreの反対側のCBとしてLeodis McKelvinを抜いて堅実にプレイし、今年からRonald Darbyの加入を受けてセイフティに移りました。ここからが若干波瀾万丈で、最初はSS Aaron Williamsの相棒としてFSでスタート。その後Aaron Williamsの離脱を受けてDuke WilliamsがSSに入った時期はFSでしたが、Bacarri RamboがFSに入るときにはCorey GrahamはSSに移っています。

SSが多い結果、Week15終了時点で(ディフェンス全体としては良くない意味で)チームのリーディングタックラーであり、たまにRBにはタックルをハズされてロングゲインを喰らうシーンも散見しますが、推定75%くらいの確率でタックルを決める印象です(爆) セイフティに移ったのはスピードが落ちてきたことも一因として考えられ、PhiladelphiaとWashingtonとのここ2試合では続けてロングTDの犠牲にもなっています。それでもセカンダリーならどのポジションでもプレイできるユーティリティ性は買いで、スペシャルチーマーとしても活躍し、プレイ理解もしっかりしているベテランなので、DCが重宝する選手の一人と言えるでしょう。

問題は、Corey Grahamのユーティリティ性は控えとして起用されるべきだ、という点に尽きます。Bacarri Ramboの調子が良いときにはBacarri RamboのほうがFSに向いており、Corey GrahamにFSで広い範囲をカバーさせるにはスピードと読みが不足しています。スターターのCBを張るのはもう無理で、スロットもNickell Robeyのほうがシュアーです。従って落ち着く先はSSになってしまうのですが、SSとしてはサイズ不足でタックルを弾かれるケースが目立ち過ぎます。頸部の怪我からの復帰が危ぶまれているAaron Williamsが引退することになったら、タックルに思い切りがあるDuke Williams(5-11,201,40yds走4.52)をスターターに抜擢してCorey Grahamが控えに回るのが、理想的な流れでしょうか。Leodis McKelvinの放出も確定的な現在、セカンダリーのデプスの再建は来季の急務です。30歳の元CBがリーディングタックラーにならないようなフロント7の奮起、若手セイフティの登場、ディフェンス・システムの再構築、これらのメルクマールとして来季のCorey Grahamのタックル数を評価したいと思います。

by bufbills | 2015-12-24 00:18 | Secondary | Comments(0)
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