2015 Week13 Houston@Buffalo Result

30-21で勝ちました(結果)。とりあえずプレイオフ戦線には踏み留まりましたが、Pittsburgh、KCが勝ち、Stephon Gilmoreが怪我をしたので前途多難です。



オフェンスの勝因は187ydsを走ったLeSean McCoy率いるランニングゲームと、効果的にTDパスを通したTyrod Taylorということになります。ランニングゲームは基本的にはJ.J. Wattの反対側に繰り出し、かつWattに対しては常にダブルチームないしトリプルチームで対応しました。LeSean McCoyやMike Gillesleeがアウトサイドでもロングゲインを重ねたのは、HoustonのNT Vince Wilforkや中央の2人のILBがイマイチだったからではないかと思います。NEやKC相手のでは効果的なランを出せなかったので、今回も同じ3-4相手で止まるかと思いましたが、杞憂に終わりました。Romeo Crennel(たいていWade Phillipsの後任DCで、解雇されると再び余所のチームのDCになったWade Phillipsのスタッフに加わる、を繰り返す人)がそれほど積極的なディフェンスを仕掛けてこなかったことも一因ですが、LBのplay recognitionに差があったのではないかと。パッシングに関しては、11/21の211ydsですから圧倒的なパフォーマンスではありませんでしたが、これまでとは違って効果的でした。

Tyrod Taylorは今シーズンのベストパフォーマンスではないでしょうか。3TDパスと1TDランで全TDに絡みました。Sammy Watkinsに53ydsを2回というように相変わらずディープボールを投げるのは上手いです。今回はCharles Clayのポストパターンで、タイミング良く投げ込む姿も見ることができました。足が治ってきたのか、2連敗中よりもやたらと走っていましたが、パッシングの落ち着きのほうが感心しました。2つくらいINTされていてもおかしくなかったですが、そのくらいの失敗は許容範囲内です。怪我が怖いのでオプションからのモバモバはホドホドに、残り4試合を無事に切り抜けて欲しいです。Sammy Watkinsのディープの他に、Charles Clayのポストのタイミングパスという武器を獲得しつつあるのではないかと。ランアフターキャッチの出るパスプレイをほとんど見掛けていなかったので、ここは強調しても強調し足りない光明です。

LeSean McCoyは勝ち越しドライブの20ydsのランと、2つ目のTDのドライブでの32ydsのランが目立ちましたが、いつも以上にタックルの間を我慢強く走っていました。マイナスヤードを減らし、少しでもゲインする意志が感じられたことに好感を持ちます。Quintin DempsやJohn Simonを1対1でかわし、エクストラヤードを稼ぐ本来のshady danceスタイルも華やかですが、こういう大事なゲームでは計算できる3-4ydsのランが重要です。一方、Karlos Williamsの怪我でPSからあがってきたMike Gilleslee(ギレスリーですかね?)は最初のドライブで右に走って32ydsのゲインを見せました。このとき、アウトサイドが出ることが分かったので、「この試合はイケル」とチームメイトも奮い立ったことでしょう。一応、珍しくEric WoodがLBのBenardrick McKinneyをピックしていたようですが、記憶が定かではありません。Jerome Feltonは相変わらず論外です。

レシーバー陣はようやくSammy WatkinsとCharles Clayが並び立ちました。Sammy Watkinsが100yds、Charles Clayが50ydsを越えるのが、このチームの一つの目安だと思います。Sammy Watkinsはわずか3回のキャッチですがいずれも存在感を見せ、大物の風格を醸し出してきました。Charles Clayは「イージーなレイアップ」と称されたポストパターンで勝ち越しのTDパスをキャッチを決めましたが、実際にはドロップしたプレイのほうが印象に残りました。Greg RomanがようやくCharles Clayを「LBの後、Safetyの前」と呼ぶべきミドルゾーンにCharles Clayを走り込ませています。Charles Clayがそれなりのスピードを見せたので、「なんだやればできるんじゃまいか」と安心すると共に、これまでのプレイコールの酷さが際立ちました。Robert WoodsはTDパスをキャッチしましたが、Kevin Johnsonを振り切っていたワケではありません。Johnsonが出した手をスレスレでボールが通り抜けただけです。アウトオブバウンズに足が出ていたり、大事な3rdダウンでフリーになれなかったり、レッドゾーンでコケたり、溜め息が出ます。

Seantrel Hendersonに代わってRTに入ったJordan MillsはPractice SquadにいるDE Jerel WorthyにJ.J. Watt役をやってもらい、今週ずっと対策を練っていたようです。大きな問題もなくBig Gameを切り抜けました。Kraig Urbikも反則が1つありましたが、第4Qの2ミニッツ前のLeSean McCoyの20ydsのランをお膳立てしましたし、Mike GillesleeのロングゲインでもAndre Halをブロックしていました。真ん中から左はいつも通りです。

ディフェンスはBrian Hoyerに26/44で293ydsを投げられました。特に前半はズルズルでどうなることかと心配しましたが、後半少し立て直しました。Hoyerの他に手を焼いたのがChris Polkで、アンコ型のパワーランでゴリゴリとヤードも選手も削られました。最初のドライブでオールアウトの7メンブリッツを見せた後は、3-4メンラッシュが多くブリッツが控え目になりました。ただし、後半になってからは要所でブリッツを入れ始め、27-21と勝ち越してからのHouston最後のドライブでも最後までその姿勢を貫きました。それでも400ヤード以上進まれているので、要改善です。

Mario Williamsはquietだったという評価も見掛けますが、私はそうは思いません。たまに良いラッシュを見せていました。Jerry Hughesはサックがありましたが、あれはブロックされずフリーだったので当然とも言えます。Marcell Dareusはあまり目立たず、Corbin Bryantが輝いていました。

A.J. Tarpleyに代わったTony Stewardもほとんど印象に残らないまま怪我で消え、Kevin Reddickも見掛けましたが、LB陣の層の薄さは呆れるほどです。プレイに関してもあまり記憶に残っていません。あ、Manny Lawsonのプレイングタイムは増えましたかね。

Stephon GilmoreはDeAndre Hopkinsをカバーして、仕事をさせていませんでしたが、怪我でいなくなってしまいました。詳細は不明で心配です。Ronald Darbyが後を継ぎましたが(Ron Brooksが入りました)、DeAndre Hopkinsにやられました。まあ、ワンハンドキャッチを決め、今シーズン既に1000ヤードを超えているDeAndre Hopkinsを褒めるべきなのでしょうが、Ronald Darbyは振り切られているワケではないので勿体ないです。少しだけ振り向くのが遅かったり、ジャンプが遅かったりしています。これは慣れの問題でしょう。一流のWRと実戦でマッチアップして初めて、今の自分に何が欠けているのかが分かると思います。Ronald Darbyならステップアップしてくれるでしょう。Nickell Robeyは相変わらず良いカバー。しかしなんと言ってもセカンダリーで輝いたのはBacarri Ramboです。この試合に限ってはポジショニングにも難はありませんでした。成長しているのでしょうか。意外性のINTに加えて、この試合ではハードヒットとサックを見せてくれました。最大のサプライズです。

スペシャルチーム。Marcus Thigpenの良いパントリターンは反則で消されてしまいました。Dan Carpenterはちょっと・・・というデキ。

HC Rex Ryanはディフェンスのメンバー交代のもたつきから失点したシーンでチャレンジを我慢して、タイムアウトを有効に使いました。少し成長したのではないでしょうか。OC Greg Romanはプレイコールが明らかに積極的になりました。good jobです。DC Dennis Thurmanは褒められたデキではありませんが、勝負所ではブリッツに行く勇気を示してくれました。

ということで、もう一度この試合を振り返ってみると、真の勝因は「一度もリードされなかった」ことではないかと思います。KC戦などを観ていて思ったのですが、若いチームなのでいったんリードされると途端にドタバタ気味になり、オフェンスの選手に力みが出て余裕がなくなります。常に先行する展開だったのが、幸いしたのでしょう。その意味で、逆転される可能性を未然に防いだBacarri RamboのCecil Shortsに対するハードヒットの価値が高いと見て、MVPに選びます。

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by bufbills | 2015-12-07 22:37 | Bills | Comments(10)
Commented by ye13 at 2015-12-08 01:15 x
所用で見れなかったのですが、勝って良かったです!コーチングスタッフもタイロッドも先週までの課題の改善に向けて取り組む姿勢を見せていた様で、嬉しい限りです。
ギルモアの怪我は心配ですね・・・ダービーはエースWRと対峙する機会が増えれば成長出来るでしょうけど、今年のビルズディフェンスは二人が揃って両サイドをシャットダウンしてくれているからもっている部分が大きいですしね。前途多難ですが、引き続き応援していきましょう!
Commented by Liger at 2015-12-08 05:31 x
>真の勝因は「一度もリードされなかった」ことではないかと思います。
自分もそれは強く感じました。ウチもそうですが、オフェンスがイマイチ本格化出来ず不安な状態で、尚且つ守備の方は比較的優位性を保ってるチームの場合、この先手必勝、先行逃げ切りパターンは勝利の方程式だと思います。あとはD♯消耗させない様に3凡は避けて、適宜追加点を加える、というところでしょうか?ミスター・シービーみたいな勝ち方は劇的で格好好いですが、相当オフェンス力に秀でていないと無理でしょう。
Commented by びるずだいなすてぃ at 2015-12-08 12:53 x
タイロッドですが、シーズン序盤に比べるとポケットワークがずいぶん改善されてきたような印象を受けますが、いかがでしょう?特にステップアップしてのパスはWeek2の頃は全くできませんでしたので、それが当たり前のように出来るようになってきた印象です。

何よりミドル以上のパスコントロールが良いのは良いですね。
これまではワイドオープンになってるレシーバーにとんでもないリードボールを投げるQBばかりだったので、見ていて安心できます。

あとはパサーとしてのメンタリティでしょうかね。PATを外したカーペンターをフォローしていた姿を見るとリーダーとしてのメンタリティはありそうですし。

それよか、他のレシーブを育てないといかんですなあ。ハービンの穴が予想以上に大きい。。。
Commented by bufbills at 2015-12-08 22:33
>ye13さん
タイロッドはそうとう入念に準備したみたいですね。木曜日の練習では60回パスを投げてミススローが1回だけだったらしく、レックスが絶賛していました。

まだ良く分からないのですが、ギルモアの怪我は左肩の脱臼のようです。いちばんcommonな前方脱臼の場合、整復固定して2-4週間くらいは安静。その後、リハビリが1-3ヶ月くらいになりますが脱臼した方向には動かさないようにするので、左腕を前に出すことができないでしょう。となると、CBとしての動きにかなり制約が出ますし、当然タックルも難しいです。少なくともレギュラーシーズンは戻って来れないですし、プレイオフもかなりムリでスーパーボウルに間に合えば、というレベルではないかと(爆) クセになると面倒なので、しっかり治したほうが良いと思います。幸い、Leodis McKelvinというタレントも残っていますし(ヽ゜ω゜)ノ
Commented by bufbills at 2015-12-08 22:34
>Ligerさん
先手必勝はマストなのですが、そういう意味では今年のウチのキッカーのデキが酷いのが困りモノなんですよね。エクストラポイント失敗が4回ですから頼りになりません。幸い、オフェンスメンバーにケミストリーが出てきたらしいので、ここからもっと精度を上げて行ってくれれば、ミラクル逆転勝ちも可能と思います(ヽ゜ω゜)ノマエムキニ
Commented by bufbills at 2015-12-08 22:34
>びるずだいなすてぃさん
この試合で印象的だったのは、最初のほうでレシーバーを1-2-3番手くらいまでスイッチして左右を見るシーンがあったことでしょうか。「ワトキンスに決め投げ」でワトキンスしか見ていないシーンも目立っていたので、パサーとしての基本的な姿勢を疑っていたのですが、やろうと思えばできなくもない、みたいですね(笑) 個人的には走り過ぎという印象で、ポケットワークが改善したとは思いませんでした(爆) でも、良い意味で開き直ってプレイしていたので、まあこれがタイロッドの個性なんじゃないかと。パサーよりもモバイルQBとしての血に目覚めるんだと思います。

ただ、ワトキンスとクレイに続くレシーバーがいないですよね。相手のディフェンスからリスペクトを受けていたハービンの穴は大きいと思います。ウッズなんて舐められ捲りで、二番手レベルのCBがマンマークすれば、スッポンみたいにべったり張り付けて何もできない状態です。これはウッズを縦に走らせないローマンも悪いですけどね。イーズリーをオフェンスでもっと使うとかしないと、厳しいんではないかと。
Commented by バームクーヘン at 2015-12-09 21:05 x
GAORAでの放送を交えて改めて見直してみると連勝中には顕在化していなかったHOUのDB陣の脆さに助けられての勝利だというのが正直な所ですね
試合後に知ったのですがDENからFAで迎え入れた筈のFSラヒーム・ムーアがクレネルに嫌われて干され状態になっているらしく
今現在FSの先発に入っているアンドレ・ハルはニッケル/ダイム向きの選手でSに必要なフィジカルの強さには欠けるとの評価らしいです
CBも本来のスタメンであるカリーム・ジャクソンが控えに降格されて(確か村田斉潔氏が元1巡とは思えないくらいボールへの反応が鈍いと批判していました)
新人のケヴィン・ジョンソンに想定していた以上の負担がかかる状態だった様です
Commented by バームクーヘン at 2015-12-09 21:43 x
他にも先発RGのブランドン・ブルックス(オフのFA市場での注目選手に名前が挙がるくらい評価が上昇しているそうです)が腸炎だか食中毒だかを理由に欠場が試合直前に決まる等
様々な要因もあってHOU側の雰囲気は良くなかったみたいです
一方でウチは珍しくOL勢が好調でしたし
守備でもマリオが上手い事ホイヤーにプレッシャーを掛けたり相手の攻撃ラインを引き付ける動きが効果的に働いたりと
全てとは言わないまでもコーチ陣のプランと選手達のパフォーマンスが良い具合に噛み合ったのは僥倖というべきなんでしょうね
Commented by bufbills at 2015-12-09 23:33
>バームクーヘンさん
GAORAの放送は見る時間がなさそうなので助かります。

なんかテキサンズに覇気がないなと思ったのですが、そういうことでしたか。NTとILB枚とSafetyの上がりが遅ければアウトサイドのランも出ますね。それでも新人のKJを振り切れないウッズはどうしら良いのでしょう? ウチのOLは好調だったようで、マリオを切ってグレンとインコグと再契約すべき、なんて論調が増えてますね。

マリオはホイヤーの視界に入る側からたまに良いラッシュをしてましたよね。見えるだけで投げ急がせる効果はあったかと思いました。守備陣は後半少し持ち直したので、400ヤード進まれていますが、ギリギリ合格点ですかね。

いろいろラッキーがあったと思いますが、それらを活かしてしっかり勝利に結びつけたのは、選手の自信になると思います。若いチームなので、「オレ達は強い!」と思い込んでくれないと、ビビッてプレイが小さくなってしまいますし。

ここから連勝して、この僥倖を地力に変えられるかどうか、勝負所ですね。
Commented by bufbills at 2015-12-09 23:35
思いっきりRomeo CrennelとTed Cotrellを勘違いしていました(爆)

いやー、Wade PhillipsがHoustonにいたような気がして、錯覚したようです。Ted CotrellはもうNFLを離れているようですね。ボケボケで失礼しました(ヽ゜ω゜)ノ
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