ラグビーW杯2015 準々決勝 結果

いい試合と、なんだかなーな試合が、混ざっていました。

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南ア23-19ウェールズ
J Sportsの予想通り、最も手に汗握る好ゲーム。スタミナ的にもウェールズ有利の展開だったものの、後半に入って劣勢の南アがポゼッションで圧倒。ボールを回し続ける南半球のラグビーを続けた結果、最後にフェルミューレンからデュプレアへの8-9オフロードが決まって逆転。ウェールズはとてもいいラグビーをしていたが、プールAのイングランド戦のときのような必死さが感じられず、余裕を少し残しての負け。南アの勝因は回し続けたことに尽きる。日本に負けて、主将のジャン・デ・ヴィリアースがいなくなって、どうかと思ったが救世主はデアレンデ。必ずゲインラインを突破するし、三列並みのジャッカル。♯7のスカルクバーガーはキャリーでゲインできる気配がなく、相手に対する身体の強さを失っている。オフェンスよりも運動量とディフェンスで貢献していて、リッチー・マコウ化しており、やはりピークは8年前かと。デヤハーとエツベスの期待の若手ロック陣もイマイチ。FBルルーは集中力なし。ハバナとピーターセンのベテランWTB二人はディフェンスで効いていた。フライハーフのポラードはPGを結構はずしていたが、かつてのストランスキーを彷彿させるクールさがある。いつも驚くのは、南アの選手一人一人の判断の的確さ。押されていても劣勢でも、即興でその場でやるべきことをやるクオリティの高さ。文句なしのMVPはCTBデアレンデだが、クラッチだったのは敵陣深く攻め込んでターンオーバーされかかったところをタックルしてマイボールにしたハバナ(直後のデュプレアのトライを呼び込んでいる)。1995の決勝でオールブラックスと戦ったときも、ジェイムス・スモールが身体を張ってロムー止め続けたし、ジャン・デ・ヴィリアースもそういうキャプテンだった。南アには今は亡きソビエト社会主義共和国連邦を彷彿させる精神的な強さがある。・・・今回もウォーバートンに勝利の女神は微笑まず。

ニュージーランド62-13フランス
これはないわ。

アルゼンチン43-20アイルランド
スタミナ切れが怖いので、先行逃げ切りがデフォルトのアルゼンチン。間合いを測る変則的なパス回しで2トライを先制。アルゼンチンの攻撃に目が慣れてきたアイルランドが追い上げてきて、23-20まで来たところで誰もが最後までもつれる展開を予想した。ところが、ここからアルゼンチンが2トライで突き放すのだから分からない。セクストンもオコナーもオブライエンもいない中、アイルランドは頑張ったが、カチッとしたゲームにできなかったのが敗因。スピードとイマジネーション豊かなアルゼンチン・バックス陣の魅力が堪能できた。フライハーフのサンチェスはキッキングを含めてファンタスティックな司令塔。左から、イモフ、ヘルナンデス、モローニ、コルデロと並ぶスリークォーター陣は誰もが快足。FBのトゥクレも彼らに比べれば地味だがトライを決めた。

オーストラリア35-34スコットランド
オージーの自滅で危うくトーナメントから消えるところだったお粗末なゲーム。フォラウとポーコックがいないだけで、こんなにもグダグダになるとは。フォーリーもトライ後のコンバージョンを3個くらいはずしていたが、最後は辛うじて決めた。こんな展開でもクエイド・クーパーには出番が回ってこないのが可哀想なところ。良かったのは審判にストレスを感じなかったことだけ(南アのジュベールさん)。レイドローが文句を言ってたが、スコッチにそんなセリフを吐く権利はない(日本戦、サモア戦)。

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これで準決勝はすべて南半球に。パスを回してマイボールにし続けるポゼッション・ラグビーの優位性が明らかになったような気がします(ラグビー版バルセロナ?)。だいぶ前から言われていることですが、6カ国対抗もショットは止めたほうが良いのでは? 相手がショットをやって来るなら、こっちもショットで構わないワケですが、相手がポゼッションならこっちもポゼッションにしないと、バランスが崩れてしまいます。現代ラグビーだとフェイズが20を越えることもザラで、そのくらいフィットネスが上がっていますが(昔はそこまで行く前にノックオンとかスローフォワードとかになっていました)、そういう戦術的変更を実行できるフレキシビリティで南半球に一日の長が未だにあるようです。
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by bufbills | 2015-10-19 02:54 | Privates | Comments(0)
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