人気ブログランキング | 話題のタグを見る

キャップヒット演習7「残額直撃の例外=6月1日ルール」

【例題7】例題6のMLBレイ・ルイス選手が、新契約を結んだ2002年シーズン終了後に、「22ミリオンも貰ったから十分だ。2003年はベースサラリーの2ミリオンしか貰えないし、スーパーボウルも制したからNFLに未練はない。罪を償うため、教会を建てて、牧師になりたい」と言い残して引退することになりました(爆) このままだと2003年のレイヴンズのチームサラリーには、

2003年 旧SB1.0M 新SB18.0M

の計19ミリオンがキャップヒットしてしまいます(爆) 当初は6ミリオンの予定だったのに、13ミリオンもオーヴァー(核爆) よって、ブライアン・ビリックHCはルイスを説得し、なんとか2003年の6月1日以降に引退して貰うことにしました。よって、レイ・ルイス選手のデッドマネーは、

2003年 旧SB1.0M 新SB3.0M CapHit4.0M
2004年 旧SB0.0M 新SB15.0M CapHit15.0M

となります。「6月1日」は魔法の日で、「6月1日」から「翌年の契約が有効or今年の契約が完結」するようです。つまり、「6月1日」より前に「解雇・引退・トレード」だと、2003年のチームサラリーに、サインボーナスの残額が「全額キャップヒット」になりますが、「6月1日」より後に「解雇・引退・トレード」だと、2003年のチームサラリーと、2004年のチームサラリーとの2度に分けて、サインボーナスの残額を「分割キャップヒット」することができます。

ときどき誤解されるのですが「今年と翌年に2分割」ではありません。ご注意ください。

また、「6月1日ルール」が適用されて意味が出てくるのは、契約が2年以上残っている選手についてです。契約最終年の選手については、6月1日の前後で解雇しても違いはありません。

契約を途中で止めると、止めた年に「残額直撃デッドマネー化」が原則ですが、「6月1日ルール」はその例外になります。

それにしても15ミリオンなんてデッドマネーは耐え難いです。しかしながら、その昔Steve YoungやTroy Aikmanがいなくなったときには相当なデッドマネーが発生した、と言われています・・・。
by bufbills | 2005-06-03 23:54 | Salary Cap | Comments(0)
<< Deion Sanders=C... キャップヒット演習6「契約のや... >>