チームもしくは選手側の事情により、契約の途中で契約のやり直しをすることがあります。チームのサラリーキャップ枠、すなわちチームサラリー上では、旧契約のベースサラリーが消滅する一方で、旧契約のサインボーナスは有効であり、新契約を結んだ年から新契約のベースサラリーとサインボーナスが有効になります。つまり、
「旧ボーナス+新ベースサラリー+新ボーナス」 がキャップヒットします。また、契約のやり直しの場合は、契約年数と総額が変わらない代わりに、ベースサラリーをサインボーナスに転換するやり方が主流です。 【例題5】例題4のDEシメオン・ライス選手が、2003年に契約のやり直しをすることになりました。2002年にスーパーボウルに優勝し、2003年もチームに残ることになったからであります。2003年のキャップヒット8.2ミリオンが大き過ぎるので、チームとしては少しでもライスのキャップヒットを減らし、FAとなるMLBシェルトン・クオールズとも再契約をすることが狙いでした。そこで、2003年のベースサラリー8ミリオンのうち、6ミリオンをサインボーナスに変換することになりました。 <旧契約の残りは> 2003年 BS8.0M SB0.2M CapHit8.2M 実際に受け取るハズだった額8.0M 2004年 BS9.5M SB0.2M CapHit9.7M 実際に受け取るハズだった額9.5M 2005年 BS9.5M SB0.2M CapHit9.7M 実際に受け取るハズだった額9.5M <新契約は> 2003年 BS2.0M SB2.0M CapHit4.0M 実際に受け取る額8.0M 2004年 BS9.5M SB2.0M CapHit11.5M 実際に受け取る額9.5M 2005年 BS9.5M SB2.0M CapHit11.5M 実際に受け取る額9.5M <新・旧契約をあわせたキャップヒットは> 2003年 旧BS0.0M 旧SB0.2M 新BS2.0M 新SB2.0M CapHit4.2M 2004年 旧BS0.0M 旧SB0.2M 新BS9.5M 新SB2.0M CapHit11.7M 2005年 旧BS0.0M 旧SB0.2M 新BS9.5M 新SB2.0M CapHit11.7M ジョン・グルーデンHCは、「我々が勝てたのはトニー・ダンジー仕込みのグレイトなディフェンスがあったからで、バッカニアーズにはライスもクオールズも必要だ」(全くその通りですな)とメディアに語り、オウナーのグレイザー兄弟(兄弟だったんですか?)は、「8.2ミリオンのライスのキャップヒット予定が、4.2ミリオンになったので、4ミリオンの浮き。これでクオールズとも余裕で契約できるだろう」と語り合ったそうです。 「ベースサラリーをサインボーナスに変換」という方法は、選手から見ると実際に受け取る金額は、旧契約でも新契約でも変わらないので、まあまあ納得が行きます。しかしながら、この方法はリストラクチャーした年だけで見ると都合がよいのですが、翌年以降はリストラクチャーする前よりも重いキャップヒットが待ち受けることになります(9.7ミリオン→11.7ミリオン)。ということで、実際にはリストラクチャーを受け入れたヴェテラン選手は、翌年以降解雇されるケースが目立っています。また、「2年連続でリストラクチャーを受け入れて、3年目で解雇」というチームの都合に振り回される選手も少なからずいます。
by bufbills
| 2005-06-03 02:12
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